ロゴは売っているものを見せるべき?Apple、Nike、Amazonの答え
Appleはリンゴを売っていません。Nikeはスウッシュの下で靴を売り、マクドナルドは一文字の下でバーガーを売っています。有名ロゴが商品を描かない理由と、代わりにロゴ依頼書へ書くべき4つの一文。

創業者の多くが、最初のロゴ依頼で同じことを言います。「商品を入れてください」。カフェならコーヒーカップ、歯科医なら歯、不動産屋なら小さな家。でも世界の巨大ブランドはそうしませんでした。ここでは5社が代わりに何をしたのか、そしてデザイナーに何を頼むべきかを見ていきます。
| ブランド | 売っているもの | ロゴが表すもの |
|---|---|---|
| Apple | スマートフォン、コンピューター、サービス | 一口かじられたリンゴ |
| Nike | 靴とスポーツウェア | スウッシュ |
| McDonald's | バーガーとポテト | 一文字、ゴールデンアーチ |
| Mercedes-Benz | 自動車 | 三芒星 |
| Amazon | ほぼすべて | 矢印でもある笑顔 |
Apple:コンピューター会社なのに果物

Appleはリンゴを売ったことがありません。ロゴは果物なのに、商品はコンピューターとスマートフォン。絵と事業に共通点はゼロです。それでも誰もが何の会社か分かります。記憶だけで描けるほどシンプルだからです。ここに至るまでの詳しい話はAppleロゴの歴史をどうぞ。
**創業者が学ぶべきこと:**ロゴは商品についてである必要はありません。大事なのは、見分けやすいことです。
Nike:靴ではなくスウッシュ

Nikeは靴を売っていますが、ロゴに靴は入っていません。スウッシュは1971年にキャロライン・デビッドソンが描き、Nike自身の社史によると報酬は35ドルでした。それほど安くてシンプルなマークが、地球上のほぼすべてのスポーツ用品に付くことになったのです。ランニングシューズの絵だったら古くなり、新しい競技のたびに描き直しが必要だったでしょう。
**創業者が学ぶべきこと:**シンプルな形は、何年も一貫してあらゆる場所で使われれば、ブランド全体を背負えます。
McDonald's:メニュー全体を表す一文字

マクドナルドはバーガーとポテトを売っていますが、ロゴは黄色い一文字です。バーガーも、ポテトも、牛もいません。この文字は紙袋にも、トレーにも、道路脇の看板にも、スマホ画面にも収まります。食べ物の絵では、どのサイズでもこうはいきません。
**創業者が学ぶべきこと:**たくさんの商品を扱う、あるいは今後増やすかもしれないなら、ひとつの商品に結びついたマークは自分を閉じ込めます。
Mercedes-Benz:自動車に星

メルセデス・ベンツは自動車を作っていて、ロゴは輪の中の三芒星です。車を描くのは分かりやすい選択だったはずです。でも星なら、グリルにも、キーにも、ショールームの壁にも、名刺にも、古びて見えることなく置けます。
**創業者が学ぶべきこと:**マークが今日の製品に依存しないほど、長持ちします。
Amazon:矢印でもある笑顔

Amazonはほぼ何でも売っているので、そもそも描ける商品がありませんでした。Turner Duckworthによる2000年のロゴは名前を使い、その下にアイデアをひとつだけ足しています。aからzへ伸びるオレンジの笑顔、つまり「AからZまで何でも」を示す矢印です。Bruce DuckworthはThe Drumのインタビューでこの考え方を語っています。アイデアはひとつ、余計なものは何も足していません。
**創業者が学ぶべきこと:**名前が事業を語るなら、マークが足すのはひとつだけで十分です。巧妙な二つ目の意味を隠したマークについては、有名ロゴに隠された意味もご覧ください。
商品をロゴに入れると裏目に出る理由
- **他と同じに見える。**どのコーヒーショップにもカップがあります。あなたの店は50分の1です。
- **小さいと潰れる。**湯気とソーサー付きのカップは、ブラウザのタブではただの染みになります。少ないほうが強い理由はミニマルロゴデザインで解説しています。
- **自分を閉じ込める。**紅茶を売る日、オンラインで売る日、二つ目の事業を始める日、そのカップは間違いになります。
- **名前の仕事を奪う。**何をしているか絵がないと伝わないなら、名前かウェブサイトが働いていません。
代わりにデザイナーへ頼むべきこと
Bad
コーヒーカップを入れてください。
商品を説明しているだけで、他のカフェと同じに見えます。Good
覚えやすくしてください。
デザイナーに本当のゴールを渡せます。思い出せて、描ける記号です。
依頼書にはこの4つの一文を使ってください。それぞれ、自然に聞こえるのに問題を招く依頼の代わりになります。
| こう頼む | こうは頼まない |
|---|---|
| 覚えやすくしてください。 | コーヒーカップを入れてください。 |
| アイデアはひとつにしてください。 | 全サービスを見せてください。 |
| 何をしているかは名前に語らせてください。 | 何をしているか分かる必要があります。 |
| 不要なものは足さないでください。 | 街のスカイラインを入れてください。 |
まだ名前を決めていないなら、ブランドネーミングのプロセスで、マークに頼らず名前自体が意味を運ぶ方法を解説しています。依頼書そのものと前後の手順はロゴデザインのプロセスにあります。
商品を見せてもよいとき
具体的なロゴが禁止されているわけではなく、ただ出発点として弱いだけです。名前が言いにくい、綴りにくいときに絵が助けになる場合や、店先の看板が仕事をする地元密着の商売なら機能します。その場合でも、形は明快なひとつに絞り、ブラウザのタブのサイズで試し、一色でも成立するか確認してください。
FAQ
ロゴは事業で売っているものを見せるべきですか?
いいえ。最も知られたロゴはそうしていません。Apple、Nike、マクドナルド、メルセデス・ベンツ、Amazonはいずれも、覚えやすいシンプルな形や文字を使い、事業の説明は名前とウェブサイトに任せています。
なぜAppleのロゴにコンピューターは描かれていないのですか?
コンピューターを描くと、細かくて覚えにくい絵になります。一口かじられたリンゴは誰でも描ける単一の形で、だからあらゆる製品とあらゆるサイズで機能します。
Nikeのスウッシュは何を表していますか?
1971年にキャロライン・デビッドソンが描いた抽象的なマークです。靴を描いていないのが肝心で、シンプルな形なら会社が将来作るどんな製品にも付けられます。
Amazonのロゴの意味は?
名前の下のオレンジの笑顔は、aからzへ伸びる矢印でもあり、AからZまで何でも売っていることを表します。2000年にTurner Duckworthがデザインしました。
ロゴ依頼書でデザイナーに何を頼むべきですか?
4つです。覚えやすくすること、アイデアをひとつ見せること、何をしているかは名前に語らせること、ロゴに不要なものは足さないこと。
小さな事業のロゴは商品を見せてもよいですか?
可能ですが、リスクの高い出発点です。商品の絵は競合と似て見え、小さいとぼやけ、新しいものを加えると合わなくなります。シンプルなマークと分かりやすい名前のほうが、小さな事業には長く役立つことが多いです。
出典
- Nike, "Never done leaving a mark: Swoosh"、およびPortland State University, "Legendary by Design":スウッシュ、キャロライン・デビッドソン、1971年。
- The Drum, Turner DuckworthのBruce DuckworthによるAmazonロゴのインタビュー:2000年の笑顔とaからzへの矢印。
- Wikimedia Commonsのロゴファイル。解説のために掲載しており、描き直しはしていません:Apple logo black、Logo NIKE、McDonald's Golden Arches、Mercedes-Benz Star、Amazon logo。商標は各所有者に帰属します。
- 「ロゴの仕事は覚えてもらうことであって、何をしているか説明することではない」と4つの依頼文は、私たちの意見と私たちの言葉です。「一文字」「星」はマクドナルドとメルセデス・ベンツのロゴが表すものを述べただけで、意味づけを主張するものではありません。
- 最初にLogo Brainyでカルーセルとして公開されました。
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