ai for designersJuly 27, 20269 min read

デザインサイトのAI検索露出はゼロだ

AIクローラーと同じ方法で、デザインスタジオやポートフォリオサイト25ページを取得してみた。読み取れるテキストの中央値は397語。あるサイトは147KBを費やして、たった7語しか伝えていなかった。

By Boone
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design site invisible to ai

結論から言うと

あなたのサイトは、今や業界に関する質問に答えている機械たちの目には、おそらく空っぽに見えている。遅いわけでも、順位が低いわけでもない。空っぽなのだ。

我々は2026年7月27日、18のデザインスタジオ、ポートフォリオプラットフォーム、ウェブサイトビルダーのドメインにまたがる25ページを取得した。それぞれ単純なHTTP GET、JavaScriptは実行せず、ClaudeBotのユーザーエージェントで行った。ページの中央値は397語の機械可読テキストを返した。8ページは200語未満だった。

これが、優れたブランドワークを探しにきたAIクローラーが目にするものだ。業界の大半は、美しい外殻を出荷しているだけで、中身には読めるものが何もない。

空の額縁が並び、読めるラベルが一切ないギャラリー壁を描いたボクセルイラスト。
空の額縁が並び、読めるラベルが一切ないギャラリー壁を描いたボクセルイラスト。

検索の3分の2は、始まった場所で終わる

2026年に68%を超えて上昇するゼロクリックGoogle検索を示すSparkToroのチャート。
2026年に68%を超えて上昇するゼロクリックGoogle検索を示すSparkToroのチャート。

sparktoro.comでデータを見る

米国でのGoogle検索は、2026年最初の4か月間で68.01%がクリックなしで終わった。SparkToroが2026年6月に発表した、Similarwebのクリックストリームパネルデータに基づく分析による数字だ。2024年の60.45%から、2年で7.5ポイント上昇したことになる。

このトレンドはAI以前から存在する。SparkToroが最初にこれを測定したのは2019年で、当時は49%だった。AIがしたことは、すでに曲がりつつあったカーブを加速させたことだ。

AI Overviewsは今や全検索の20%以上に表示される。SparkToroが引用したAhrefsのデータによる数字だ。そしてAI Overviewが表示されると、Ahrefsの調査ではトップ順位のページのクリック率が平均58%低下することがわかった。この数字は、Ryan Lawが2025年12月のデータを使い、30万件のキーワード(半分はAI Overviewあり、半分は情報系でAI Overviewなし)を対象に、集計されたSearch Consoleデータを用いて再検証したものだ。

方向性に注目してほしい。Ahrefsが2025年4月に発表した同じ調査では、低下幅は34.5%だった。同じ手法だが、数字はかなり悪化している。

サイトを読んでいる機械は、サイトを実行できない

主要なAIクローラーはどれもJavaScriptを実行しない。VercelとMERJによるネットワークレベルの調査(2024年12月17日発表)は、これらのクローラーがすべて生のHTMLを取得してそこで止まることを明らかにした。

  • GPTBot
  • OAI-SearchBot
  • ChatGPT-User
  • ClaudeBot
  • Meta-ExternalAgent
  • Bytespider
  • PerplexityBot

彼らはJavaScriptファイルをダウンロードはする。ただ実行することは一切ない。同じ調査では、JSファイルがChatGPTのリクエストの11.50%、Claudeのリクエストの23.84%を占めていることも測定されている。

例外はGoogleとAppleだ。GeminiはGooglebotのレンダリングインフラに乗っており、AppleBotはブラウザベースのレンダラーでクロールする。それ以外はすべて、サーバーが最初のレスポンスで返したものをそのまま受け取る。

この調査は、我々が検証できた中で最も新しい大規模な一次データによる測定だ。2026年時点でもまだ有効だと広く報告されており、GPTBotの5億6900万件のフェッチという数字を「約5億」と丸めて繰り返す投稿も多いが、我々はそれより新しい一次調査を見つけられなかった。最新のニュースとしてではなく、入手可能な最良の証拠として扱ってほしい。

Vercel自身がその調査から出した推奨は率直だった。重要なコンテンツはサーバーサイドレンダリングし、クライアントサイドレンダリングは補強のためだけに使え、というものだ。

JavaScriptのハイドレーションが始まる前に、サーバーが読み取れるテキストをレンダリングする様子を描いたボクセル図。
JavaScriptのハイドレーションが始まる前に、サーバーが読み取れるテキストをレンダリングする様子を描いたボクセル図。

デザインサイトでAIクローラーが実際に目にするもの

生のHTMLとして密度の高い読み取れる本文テキストがレンダリングされるWebflowのホームページ。
生のHTMLとして密度の高い読み取れる本文テキストがレンダリングされるWebflowのホームページ。

webflow.comで実際に見る

我々はHTMLペイロード、読み取れる語数、読み取れる1語あたりのKB数、alt属性のカバー率、構造化データの有無を測定した。Brainyもこの表に含めている。含めないのは臆病だからだ。我々は中間くらいの順位だ。

サイトページ出荷KB読み取れる語数語あたりKBAltカバー率
Webflowホーム619.03,4660.18168画像中57
Pentagramホーム1,019.43,2880.31183画像中134
IDEOホーム198.81,8410.1135画像中2
Pentagramワーク347.11,1980.2942画像中6
Brainyホーム137.85540.2527画像中27
Instrumentホーム3,355.63978.4510画像中0
Instrumentワーク3,340.729111.482画像中0
Collinsワーク134.51241.0852画像中0
Readymagホーム147.7721.10該当なし

25ページ全体で見ると、14ページが読み取れる語数500未満、15ページが構造化データを一切持たず、10ページが画像の半分未満にしかalt属性を付けていなかった。Area 17とMade Thoughtが優等生で、両者とも100%のaltカバー率だった。

Readymagのホームページは極端な例だ。147.7KBのHTMLを出荷して、読み取れるのはわずか7語。1語あたり約21KBだ。これはデザインへの批判ではない。レンダリングしないクローラーが受け取るものの、単なる描写だ。

自分のサイトを1行でテストする

自分自身にも同じテストをかけてみてほしい。1行、インストール不要だ。

curl -s -A "ClaudeBot/1.0" https://yoursite.com | sed 's/<[^>]*>//g' | tr -s '[:space:]' ' ' | wc -w

もしその数字が300未満なら、検索のAIレイヤーはあなたについてほぼ何も知らない。

ワークページこそ、あなたが持つ最も空っぽなページだ

薄いキャプションテキストとともに画像主体のケーススタディを表示するInstrumentのワークページ。
薄いキャプションテキストとともに画像主体のケーススタディを表示するInstrumentのワークページ。

instrument.com/workで実際に見る

このパターンは調査全体で一貫していた。ホームページが最も多くのテキストを持ち、実際に能力を証明するワークページやケーススタディページが最も少なかった。Instrumentのワークページはホームページの397語に対して291語だった。Collinsのワークページは124語だった。

理由は構造的なもので、手抜きではない。ワークページはギャラリーとして作られている。論拠は画像、レイアウト、シーケンスの中に存在し、言葉はその間のキャプション扱いにされる。この慣習は10年間、人間のブラウジングに対して見事に機能してきた。そしてまさにこれこそ、我々がデザインケーススタディの終焉で崩壊しつつあると論じたものだ。

エディトリアルアイデンティティに強いスタジオを挙げるよう求められたモデルは、テキストを読む。あなたのグリッドは見ない。あなたのベストプロジェクトが12枚のフルブリード画像と40語で出荷されているなら、あなたは検討対象に入っていない。

解決策は、体裁のためにコピーを増やすことではない。すでに持っている思考のプロセスをページに落とし込むことだ。課題、制約、決断、成果。この構造はケーススタディテンプレートで示した通りで、同じ考え方はポートフォリオ全体をどう構成するかにも当てはまる。詳しくはアンチポートフォリオガイドを参照してほしい。

Alt属性はもはやアクセシビリティの雑務ではない

数十枚のプロジェクト画像にまばらなalt属性しかないPentagramのワークページ。
数十枚のプロジェクト画像にまばらなalt属性しかないPentagramのワークページ。

pentagram.com/workで実際に見る

25ページ中10ページが画像の半分未満にしかalt属性を持たず、画像主体のワークページではその比率はさらに悪かった。Collinsは52枚の画像を出荷しながらalt属性はゼロだった。Pentagramのワークページは42枚の画像のうち6枚にaltがあり、IDEOのホームページは35枚のうち2枚だった。

レンダリングできないクローラーにとって、alt属性は気の利いた飾りではない。レスポンスの中に存在する、あなたの画像に対する唯一の説明だ。そしてギャラリー主体のワークページでは、それがそのURL上で読み取れるコンテンツの大半を占めることもある。

つまり、あなたが先延ばしにしてきたアクセシビリティ対応には、今や商業的な理由がもう一つ加わったことになる。同じタスクで2つの見返りだ。手を抜かずに正しくやる方法は、我々のアクセシビリティチェックリストを参照してほしい。attribute にキーワードを詰め込むのではなく。

構造化データはもう半分の要素だ。25ページ中15ページが構造化データを一切持っていなかった。Organization、Person、CreativeWordのスキーマこそ、あるページがスタジオなのか、デザイナーなのか、プロジェクトなのかを、ラベルのない3つのテキストの塊としてではなく、機械が理解する手段だ。

4つの対策、効果が出る順番で

数字を動かす変更は4つあり、順番が重要だ。

  • テキストをサーバーレンダリングする。あなたのスタックがクライアントサイドでコンテンツをハイドレートしているなら、その言葉はGoogleとApple以外のすべてにとって見えないままだ。Webflowの事前コンパイル済み出力は比較的安全だが、SSRのないカスタムSPAは最悪のケースだ。FramerはHTMLを配信するが、Reactのハイドレーションに依存しているため、想定せずテストすること。マーケティングサイトのスタック比較でトレードオフを扱っている
  • ワークページを書き直す。すべてのプロジェクトを、実際の思考プロセスを含めて、おおむね400語以上の読み取れるテキストに引き上げる。これが調査で見つかった最大のギャップであり、最も重要なページでのギャップでもある
  • あらゆる箇所にalt属性を追加し、ファイル名ではなく作品を説明する。ギャラリーページでは、これだけで午後の作業で読み取れるテキストを2倍にできる
  • Organization、Person、CreativeWorkの構造化データを追加する。安価で機械的な作業で、我々が測定したページの60%がこれをやっていなかった

この順番でやること。クローラーに一切届かないコンポーネントに800語の優れた文章を書いても意味がない。

インバウンドに依存する小規模スタジオにとって、これは任意のメンテナンスではない。回答の中で名指しされるか、そもそも存在しないことにされるかの違いだ。この点はソロデザインスタジオのプレイブックで詳しく扱っている。

肥大化したHTMLブロックが、わずかに見える言葉を圧倒しているボクセルシーン。
肥大化したHTMLブロックが、わずかに見える言葉を圧倒しているボクセルシーン。

FAQ

AIクローラーはJavaScriptをレンダリングするか?

主要なクローラーはしない。VercelとMERJによる2024年12月17日の調査では、以下のクローラーがすべて実行なしで取得することがわかった。

  • GPTBot
  • OAI-SearchBot
  • ChatGPT-User
  • ClaudeBot
  • Meta-ExternalAgent
  • Bytespider
  • PerplexityBot

GoogleのGeminiはGooglebotのインフラを介してレンダリングし、AppleBotはブラウザベースのクローラーを通じてレンダリングする。

自分のサイトが見えているかどうか、どう確認すればよいか?

AIクローラーのユーザーエージェントを使ってcurlを1回実行し、タグを取り除いて語数を数える。1行のコマンドは上記の調査セクションにある。訪問者に見えているものと結果を比較してみてほしい。

語数が少ないことは、常に間違いか?

そうではない。この調査は最初のHTMLレスポンスのみを測定している。サイトが順位付けされるか、コンバージョンするか、デザインが優れているかは測定していない。紹介経由ですべての案件を獲得しているスタジオなら、インバウンド検索を気にしなくても合理的だろう。

これは通常のSEOに取って代わるものか?

その下に位置するものだ。タイトル、リンク、ページ速度は依然として重要だ。しかし、ページの本文が空っぽで届くなら、それらのどれも助けにはならない。ジェネレーティブエンジン最適化とは、要するにあなたの実質的な中身がHTMLの中にちゃんとあることを確認する作業に過ぎない。

実際にどれだけのトラフィックが危機に瀕しているのか?

SparkToroは2026年前半の米国のゼロクリック率を68.01%としている。AhrefsはAI Overviewが表示されたときのトップ結果のクリック率低下を58%と測定しており、2025年4月に測定した34.5%よりも悪化している。どちらもすべてのクエリタイプにわたる平均値なので、あなた自身の露出度は、あなたのクエリがどれだけ情報検索的かによって変わる。

美しいことと、読めないことは対立しない

大胆なビジュアルデザインと数千語の読み取れるテキストを両立させるPentagramのホームページ。
大胆なビジュアルデザインと数千語の読み取れるテキストを両立させるPentagramのホームページ。

pentagram.comで実際に見る

ここで論じているのは、もっと不格好なサイトを作れということではない。Pentagramのホームページは3,288語の読み取れるテキストを返しながら、それでもPentagramらしく見える。Webflowは3,466語を返した。Area 17とMade Thoughtは、見た目の妥協なしに100%のaltカバー率を達成した。人々が想定しているトレードオフは、実のところほとんど存在しない。これは我々がウェブデザインの原則で述べたのと同じ主張だ。

起きたことは、画像主体でテキストは最小限、JavaScriptを多用するという慣習が、10年間の人間のブラウジングにとっては正しかったものの、オーディエンスが変わったときに静かに負債となったということだ。この表に登場するスタジオが仕事ができないわけではない。その何社かは業界最高峰だ。慣習の方が彼らを裏切ったのだ。

さあ、curlコマンドを実行してみてほしい。4秒しかかからない。そしてそこで返ってくる数字こそが、正直な数字だ。

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