コーヒーアプリのデザイン:注文ホーム画面のリデザイン、ビフォーアフター
54文字の店舗表示、騒がしいポイントバナー、端からはみ出す8つのタブ、写真の下に並ぶ ADD ボタン。そんなコーヒー注文ホーム画面を直した全記録。変更点をすべて並べて比較し、それぞれの理由と無料の Figma ファイルも紹介します。

コーヒーアプリを開く人がやりたいことは1つ。ドリンクを注文して、受け取ること。下の初稿には必要なものは全部載っています。ただし全部を一度に叫んでいます。長い店舗表示、ポイントを叫ぶバナー、8つのタブ、そして写真ごとの ADD ボタン。修正版は店もポイントもメニューも残したうえで、それぞれに静かな居場所をひとつだけ与えます。
画面全体のビフォーアフター
新人の初稿

修正版

左では、挨拶、店舗表示、ポイントバナー、タブ列、ボタンのグリッドが全部同じ音量で迫ってきます。右では、ブロックごとに読むものは1つ、行ごとにアクションは1つです。
| 新人の初稿 | 修正版 | |
|---|---|---|
| 店舗 | 枠付きの54文字の1行 | Change リンク付きの受け取りカード1枚 |
| ポイント | 感嘆符が3つのバナー | 進捗カード:無料ドリンクまで250ポイント |
| カテゴリタブ | 8つ、端からはみ出す | 4つのチップ、選択は1つ |
| 商品 | 2×3のカードグリッド | 60 px の写真付きの行 |
| 追加ボタン | 写真ごとに幅広のバター色 ADD | 1行につき丸いボタン1つ |
| バーのタブ | 5 | 4 |
| 左右の余白 | 左14 px、右12 px | 20 px、ブロック間は16 px |
| 文字サイズ | 9〜18 px | 11〜28 pt |
修正1:場所は一度だけ言う
ビフォー

アフター

枠に詰め込まれた店舗表示と、受け取りカードの比較。
初稿は店舗を1行に詰め込んでいます。「Downtown Store - 123 Main St (0.3 mi) - Open until 9PM」の54文字が、末尾にシェブロンのある枠の中に小さな文字で並びます。店名も住所も距離も営業時間も重みが同じなので、目は必要な1つの事実を探して行全体を読むはめになります。
修正版ではこの行を受け取りカードにします。タイトルは「Pickup at Downtown」、その下に「0.3 mi · Open until 9 pm」をグレーの1行で添え、右にブランドブルーの「Change」を本物のアクションとして置きます。住所はホーム画面には出しません。挨拶は大きな「Good morning, Leo」になり、感嘆符は消えました。
使い回せるルール:長い1行は、タイトル、詳細1つ、アクション1つに分けること。シェブロン付きの枠は、「Change」という言葉ほど「タップして」と明確には伝えません。
修正2:ポイントは進捗で見せる
ビフォー

アフター

叫ぶバナーと、進捗バーの比較。
初稿のバナーは青からバターイエローへフェードし、白い文字が最も読みにくい黄色の端に載っています。文言は「You have 1,250 points! Redeem now for FREE drinks!!!」。下の Redeem Now ピルは白地に淡い黄色の文字です。ポイントがあることは伝わりますが、何にどれだけ近いのかは分かりません。
修正版は濃い青のカード1枚です。上に「Rewards」と「1,250 points」、大きな行は「250 points to a free drink」。その下のバター色の進捗バーは83%、つまり1,500のうち1,250まで満ちていて、小さな行が無料ドリンクの場所を示します。見る人が目にするのは、いちばん面白い数字である「距離」です。
使い回せるルール:ポイント残高は数字、進捗は物語。まず物語を見せ、数字は脇に置くこと。
修正3:チップは4つ、選択は1つ
ビフォー

アフター

端からはみ出す8つのタブと、4つのチップの比較。
初稿のカテゴリは8つ。Coffee、Tea、Cold Drinks、Seasonal、Bakery、Breakfast、Merch、Gift Cards。右端からはみ出して「Merch」は「Mer」で切れ、ほかにもあると知るには横にスクロールするしかありません。選択中のタブは細い下線で示されるだけです。
修正版は4つのチップ、All、Coffee、Cold drinks、Bakery。All はカフェブルーで塗られ、ほかは白なので、選択中のものが一目で分かります。ほかのカテゴリはこの画面にはありません。実際のアプリなら Menu タブに置き、1タップで届くようにします。
使い回せるルール:フィルター行は画面に収まること。自分のリストを見せるのに横スクロールが要るなら、減らすこと。
修正4:1品につき1行
ビフォー

アフター

各カードの下にバター色ボタンが付くグリッドと、3行のリストの比較。
初稿は商品をカードのグリッドで見せます。大きな写真、名前、価格、そして大文字のバター色「ADD +」ボタン。タブの下は2行半のカードで埋まり、ボタンのバター色が写真ごとに繰り返され、「View Menu」リンクは白地に淡い黄色です。
修正版は、各商品を60 px の写真、名前、グレーの1行、価格、そして右端の丸い青の「+」1つからなる行にします。グリッドでは2枚半だった場所に、カード内で3行が収まり、各行のボタンは追加ボタンだけ。「Full menu」はブランドブルーです。
使い回せるルール:すべての商品が同じアクションを持つなら、そのアクションは小さく揃えること。そうすれば目は、名前と価格を1本の縁に沿って読み下ろせます。
細かな修正
- 左端を1本に。 初稿の余白は左14 px、右12 px。修正版は左右とも20 px、ブロック間は16 px。
- 本物の文字スケール。 文字は9〜18 px から、iOS の11〜28 pt に。
- タブは5つでなく4つ。 Home、Menu、Order、Rewards、Account は Home、Menu、Rewards、Account に。Order タブはバーから外れました。
- 4色のパレット。 カフェコバルト #2342A8、濃い青 #15276B、バター #F3C77A、クリーム #F5EFE4 が、グラデーションとグレーの背景に取って代わります。
自分の注文画面を点検する
| 質問 | なぜ重要か |
|---|---|
| 受け取り店舗が一目で読めるか? | 注文できるかどうかを左右する |
| リワードは残高だけでなく進捗を見せているか? | 距離こそ面白い数字だから |
| カテゴリ行は横スクロールなしで収まるか? | 途切れたタブは、ほかに何があるかを隠す |
| すべての商品が幅広ボタンを繰り返していないか? | 1行に小さな追加ボタン1つで十分 |
FAQ
コーヒー注文アプリのホーム画面は、最初に何を見せるべき?
Change リンク付きの受け取り店舗カードが最初、次にリワードの進捗、その後にカテゴリと人気商品です。何を頼むかの前に、どこで注文するのかが見えているべきです。
ロイヤルティポイントのセクションはどうデザインする?
次の報酬までの距離を、進捗バーと「250 points to a free drink」のような平易な1行で見せ、残高は脇に置きます。
メニューのカテゴリタブはいくつが適切?
横スクロールなしで画面に収まる数、たいていは4つです。残りは Menu タブに置き、1タップで届くようにします。
メニューはグリッドとリストのどちらがよい?
注文にはリストの行のほうが向いています。名前と価格が1本の縁に揃い、各行に小さな追加ボタンが1つあれば足りるからです。グリッドは写真を眺める用途に向きます。
追加ボタンはどれくらいの大きさにすべき?
見える円が小さくても、タップ領域は少なくとも44×44ポイント。修正版の画面は1行につき丸い青のボタンを1つ使っています。
出典
- 2つの画面はどちらも自作で、Figma で設計・計測しました。店舗、その住所、価格、ポイントは架空です。
- メニューの写真は Pexels より。撮影: Duc Nguyen、Melissa Jansen van Rensburg、Marcelo Verfe、Juan Pablo Serrano、Skyler Ewing、Vinícius Vieira ft。
- Apple Human Interface Guidelines: Typography。修正版の画面で使った iOS の文字サイズの出典。
- Apple Human Interface Guidelines: Accessibility。44 pt のタッチターゲットサイズの出典。
- Kivetz, Urminsky and Zheng, The Goal-Gradient Hypothesis Resurrected、Journal of Marketing Research、2006年。ロイヤルティカードが埋まるほど客が頻繁に購入するという知見の出典。
- 最初は App Brainy でカルーセルとして公開しました。
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